振り返ると雨と新型コロナウイルスに振り回された新学期でした。
いよいよ今日は年長児のお楽しみイベント当日。
大人はやれ「イベントが軒並み中止になってかわいそう」「天気が悪くてかわいそう」と、
つい口を滑らせてしまうものです。
そんなことは知ってか知らずか、子どもたちはプールがなくても、雨でお外遊びができなくても、毎日楽しそうでした。
いつもと勝手の違う幼稚園の過ごし方にもすぐ慣れたし、
マスクがあっても大きな声で笑ってお友だちや先生とよく遊びよく学んでいました。
子どもの順応性の高さには驚かされるばかりです。
さて、みやかみ幼稚園では年に一度、
「困っているひとのお話を聴いて、まるっと肯定してくれる」
そんな包容感のかたまりのような方をお招きしています。
おうちの方や先生方の「困ったこと」「心配ごと」を両手いっぱい受け止めてくれ、「がんばってはると思うよ」と柔らかな関西弁で認めてもらえると、もやもやトゲトゲしていた心がぷしゅ〜と軽くなり、なんだか足取りも軽くなったよう。
そんなみやかみ幼稚園の心の温泉みたいな存在の臨床心理士の中谷恭子先生からみなさんにメッセージをいただきましたので、ご紹介します。
◆みやかみ幼稚園の印象を教えてください
長い階段を上ると、明るい園庭の真ん中で柿の樹が迎えてくれます。歴史を感じる園稚幼上宮の表札。傍らには大きな甘夏の樹。海や山からの風、花の香り、蝶の舞い、蝉や蛙の歌、そして子ども達の元気な声。
ここに身を置くと、こころの力がよみがえるのを感じます。
かつての園児が成長して2代目、3代目とバトンをつないだ「宮上っ子」にとって、宮上幼稚園は大切なふるさとです。新たにここを選んだ家族にとっても「子育て支援の拠点」「文化的・社会的活動の拠点」として強力な応援団となってくれる事でしょう。
子どもは明日を担う大切な宝。つまり「子育て」は明日を育てる最も文化的な仕事です。宮上幼稚園はこの場所で、子どもたちの「健やかな身体」「豊かな体験」「自分を愛し仲間を思う心」を保障する努力を積み重ねてこられました。これからも、新しい時代を生きる知恵と力の源となる「こどもの暮らし」を見守り、「遊び」を工夫して下さると期待しています。
◆夏休みに向けて
夏に、子どもは大きく育ちます。
沢山動いて汗かいて、もりもり食べて、ぐっすり眠ると、
こころも身体もぐんぐんたくましくなっていきます。
そして夏は「早寝・早起き」の絶好のチャンス。
健康な生活習慣は、親が子どもに贈る最高のプレゼントです。
朝寝坊のお父さん、宵っ張りのお母さん、みなさん一緒に
「早寝・早起き」してみませんか?
◆最後に一言
ひとりひとりの健康と幸せを第一に、皆さんご機嫌さんで暮らしましょう。
中谷恭子(なかたにきょうこ)
東北大学教育学部教育心理学科卒業、同教育学研究科博士課程前期修了。現在は兵庫県立精神保健福祉センターにて勤務。 病院に勤務の傍ら、講演会や研修会などを通じて発達障害・精神障害など、障害の特徴を当事者 と関わる人々に誤解なく伝え、その人の暮らしている場所や人との関係をより良いものにしていく活動を続けていらっしゃいます。
中谷先生プロフィールは田口ランディさんのブログより引用、一部修正させていただきました。
0コメント