みやかみ幼稚園のみんな、おはようございます。
今日は「おうちで幼稚園」第三回目です。
桜が散り、湯河原町の周りの山々は晩春から初夏へバトンタッチするかのように瑞々しい若葉の色へ移ろいでいます。
日差しもポカポカと暖かく差し込んで春の陽気が「遊ぼう!」と手招きしているようです。
「お外で元気いっぱい遊びたい!」今みんなが一番望んでいることではないでしょうか。
そんなことを考えながら、先生が子どもの時、仲の良いお友だちとさながら「探検家」に扮して「冒険」に出かけたことを思い出しました。
探検家の目には毎日の道も場所も世紀の大発見に見えたものです。
そうそこが、毎日過ごす「おうちの中」だとしても…。
ホール遊びの時に先生が出してくれる「パラバルーン」
パラバルーンは円形の大きな布で、本来はみんなで縁を持ってタイミングを合わせて動かしたり、様々な形を作ったりして遊ぶ布です。
ですが、子ども達にはそのような決まった遊びより人気の使い方があるようです。
それは「ひみつきち」
朝礼台にそれを掛けて先生の目の届かないところで子ども達だけでこっそり篭る。
「なーにしてるの」と覗きにいってしまいたくなる気持ちをグッと堪えて観察しているとなにやらヒソヒソ声が聞こえてきます。
「そのブロックがドアだよ」
「じゃあ僕は敵から守る!」
狭い朝礼台の下にみんな小さく屈んで身を寄せ合い、
ひみつきちを何で補強するか知恵を出し合い、
子ども達だけでルールを作る。
子どもだけの狭い空間の中に学びの機会が詰め込まれています。
(枕が長くなりましたが)今日はおうちで「ひみつきち」を作ろうと思います。
必要なものはなんでもかんでも。
おうちにあるものを自由な発想で組み合わせてみてくださいね。
先生は赤ちゃんがよく机の下に潜っているのをヒントにしました。
リボンで入り口を作ったらホイホイと中へ入って行き、リボンのサラサラとした手触りを楽しんだり、キョロキョロと薄暗い中を見回してお籠もりを楽しんでいるようでした。
三角テントもおうちにあるものだけで作られています。
途中何度か棒(模造紙の芯)が倒れてきましたが、ひらめき力でビニールテープや紙テープで補強しました。
失敗したり、思い描いていたのと違ったりしても大丈夫。
じゃあこうしてみよう、ああしてみよう。
子ども自身が考えることが大切。
すぐにアドバイスしたくなる気持ちは少し後回しに。
おうち時間はたっぷりあります。
ソファの座面もちょうど一人篭るには最適です。
大人と協力して立派な「ひみつきち」を作るのもいいですね。
いつの間にか大人の方が夢中になってしまうかもしれません。
大人が真剣に遊んでいるところは子どもにとっても刺激的です。
ひみつきちでは子どもが隊長でおうちの人は隊員です。
おやつを分け合って食べてみたり、
普段と違う設定のごっこ遊びが生まれたり。
お籠もり中のお籠もり。
ご家族で楽しんでみてくださいね。
次は22日(水)更新予定です。
お楽しみに。
※参考文献
臼井隆志氏 「探索×ごっこ遊び」は最高の経験
https://note.com/uss_un/n/n0e92e0a23f9a?magazine_key=mc8533a3b4adb
川越 ゆり氏(東北文教大学短期大学部 講師)子どもと秘密基地-子ども文化的視点から-https://www.blog.crn.or.jp/report/10/01.html
美千代先生がフランスで買ってきた秘密基地の本
CABANES POUR ENFANTS https://www.amazon.com/Cabanes-pour-enfants-r%C3%A9aliser-soi-m%C3%AAme/dp/2012385095
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