うぐいすの初音が風に乗って聞こえてきた、うららかな春の日に
みやかみ幼稚園では終園式、卒園式が執り行われました。
今年は新型コロナウイルス対策として、参列者を卒園児の保護者の方のみに限定し、
謝恩会も残念ながら中止となりました。
しかし、年長さんにとっても、保護者の皆様にとっても、私たち職員にとっても
大切な一日だったことは揺るぎません。
在園児のみんなが着席し、年長さんが扉の前で入場の時を待っている間に
「おめでとう、今どんな気持ち?」と尋ねてみると
「楽しみ!」
「緊張してる…」
「寂しい」
と様々な答えが返ってきました。
楽しみ!と笑っている顔もいつもより少し緊張しているようでした。
一人ずつ、担任の先生がお名前を呼びます。
一人一人に思い出があり、想いがあります。
どの子も元気いっぱいに堂々と修了証書を受け取りました。
年長さん最後の歌声はとても立派で逞しく見えました。
いつの間にか大きく成長した子どもたちの姿に、会場は温かい雰囲気に包まれました。
入園したての頃は、家族と離れられず一日中泣いていた子も、ちょっと注意すると大泣きしていた子も、椅子に座れずにいた子も、いつの間にかお兄さんお姉さんとなり、仲の良いお友だちと園生活を楽しんで送れるようになりました。
特にこの一年は初めて家族と離れるお泊まり保育があったり、組体操やダンスなど難しい事に臆さず挑戦したり、クリスマス会でも何度も練習を重ねて発表の舞台に立ったりと、心身ともに大きく成長した一年だったと思います。
時にはお泊まり会に行くのが嫌だと泣いた日もあったし、練習が嫌になることもあったかもしれません。
それでもみんなやり遂げることが出来たのは、
みやかみ幼稚園のお友だちや先生、そして何より保護者の方が近くにいて温かく見守ってくれ、時には手を差し伸べてくれたからだと思います。
子どもたちは家族の方や近くに見守ってくれる人がいるだけで、こちらが思っている以上の力を出すことができます。
小学生になっても、子ども達の持つ力を信じ、一番近くで見守ってあげてください。
また、わたし達みやかみ幼稚園もずっとこの場所で、みんなが大きくなるのを見守っていきます。
卒園された後もみんなの先生であり、みんなの事をずっとずっと応援しています。
何か困った事があればみやかみ幼稚園に遊びにきてください。私たちはずっと皆さまの子育てを応援しています。
卒園児の皆さん、保護者の皆さま、ご卒園おめでとうございます。
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