みやかみ幼稚園から見える泉の山の桜が満開を迎えています。
園庭の早咲きの桜は一月の寒い時期に咲いていたし、みやかみ公園の桜が咲くのは新しい小さいお友だちが入園する頃に咲くのでしょう。
温暖な湯河原は緩やかに春が続きます。
そんな暖かく柔らかい日差しが降り注ぐ中、みやかみ幼稚園では2020年度卒園式が執り行われました。
一年間、いわゆるコロナ禍で何が出来るか模索しながらの毎日でした。
大人の心配や不安をよそに子ども達はたくましく、遊びの中に「ソーシャルディスタンス」や「コロナ」を取り入れて新しい日常を作っていました。
急激に変化を余儀なくされた一年でしたが、子ども達の成長は日々緩やかです。
謝恩会のスライドショーを見ながら上手に字幕を朗読してくれた子がいました。
スラスラとつっかえることなく読み上げていましたが、これは突然に出来るようになったわけではありません。
もちろんことばのおしごとだけで学んだわけでもありません。
毎日日常のそこここに文字が溢れていて、ずっと風景の一部だったものが、例えば始めは自分の名前の文字から、例えば自分の興味のある分野の名前から、風景は文字になります。
文字が解るようになると言葉になり、世界は広がります。
急に出来るようになるわけではなく、緩やかに少しずつ成長していくのです。
幼稚園を卒園し、新しく小学校に入学する。
ついそこばかりに注目してしまいがちですが、日々の成長は緩やかです。
幼稚園はもう卒園したから、ではなく
これからもみやかみ幼稚園の先生たちはゆっくり成長を見守っていきたい、そう願ってやまないのです。
0コメント